町田洋「夜とコンクリート」読んだ。

町田洋の「夜とコンクリート」読んだ。こんなにすごい作品が世の中にあって、日本って素晴らしいなと思える本。町田洋は本当にユートピアを作るのが上手で、少なくとも自分は町田洋が書くユートピアで生活したいと思ったし、この本を手にとった人はみんな、同じような感想を抱く気がする。そのくらい求心力の高い世界を町田洋は構築してる。

このユートピアの良いところは、きちんと私達の生きる人生の側に、ユートピアは存在していて、ふとした瞬間にそこに潜り込んでいける、と示されていること。つまり私達は、それを担保にして辛い日々・状況を乗り切ることができるし、それを信じることで、自分がもっとも素直になれる場所を心のなかに持つことができる。

普段マンガを見ない人でも、これだけは読んでいたほうが良い、そんな作品だった。

夜とコンクリート